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今際の際まで笑わせて

久間健裕のブログ

バカリズムライブ『類』を観て思った事。

お笑い芸人が、次々とお笑いタレントになっていく時代。

お笑いライブシーンを賑わした芸人達が売れる事は至極当然の事だと思っているし、とても嬉しい。その反面、「もうネタとかやらなくなっちゃうんだろうなぁ」と思って寂しくなったりもする。

 

最近、メイプル超合金カズレーザーをよくテレビで見かける。確かに彼は華があるし、画面映えするキャラだなと思う。彼らが売れるきっかけになったのは、去年のM-1だ。あの時見た漫才は純粋に面白かった。また新しい漫才師が出てきたなと思ったものだ。

しかし、それ以来、メイプルの漫才は1〜2種類のパターンしか見ていない。

テレビ用のネタを持ってきてるだけなのか、忙しくて新ネタをつくる時間がないのか、それとも、そもそも芸人=タレント思考だったのか。

それが悪いとは決して言わない。有吉さんや狩野さんのように、タレントとして花開く芸人は確かにいるし、彼らを批判する気は毛頭ない。やっぱり売れてナンボの芸能界だから。ただ、極個人的な意見として、芸人はいつまでもネタを作っていって欲しいなというのが心情なのです。


僕は売れてもネタをつくって、ライブをやってくれる芸人が好きだ。サンドウィッチマン東京03などがいい例で、名前が売れても、あくまでもライブを基盤として活動している。

更にいえば、さまぁ〜ずバナナマン爆笑問題など、MCやパネラーで引っ張りだこにも関わらず、ちゃんとネタを作り続けている芸人は、もはや尊敬に値するし、芸人の鑑だと思ってしまう。こないだ、アンガールズが単独ライブをやったと聞いて、無性に嬉しくなったなぁ。


話がだいぶ横道に逸れてしまいましたが、そんなお笑い芸人の鑑のひとり、バカリズムの単独ライブを観に行きました。タイトルは『類』。

 

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いやはや、凄まじいライブだった。


まず、徹頭徹尾貫かれたセンスの良さ。モンドリアンの絵画のようなチラシに始まり、舞台美術、映像、音楽に至るまで、おおよそお笑いライブとは思えない。シティーボーイズの公演を彷彿とさせる、アートワークの素晴らしさ。

しかし、そのモダンアートのような演出を笑いとしてしっかり昇華してしまうのがバカリズムの凄いところであり、彼の積み上げてきたキャリアの賜物だと思う。

 

ネタはどれも面白かったし、特にいくつかのコントは発明だ!と思えるくらい面白く、バカリズムという孤高の才能をバシバシ感じた内容だった。


とんでもない努力があっての、このライブだったんだろうなと思う。それを出さずに、飄々を舞台に立ち、お客を笑わせるバカリズムは、とても格好良かった。

前日にバカリズムが司会を務めている番組を見たからのライブだったので、余計にそう思っただけなのかもしれないが、売れてもライブはやれるのだ!

 

やっぱりお笑い芸人は格好良い。