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今際の際まで笑わせて

久間健裕のブログ

『この世界の片隅に』

川崎の109シネマズにて「この世界の片隅に」を観てきた。

巷でも話題となっていたので、どんなものかと軽い気持ちで映画館へ。

軽い気持ちで観る映画じゃなかった。完全に、持っていかれた。

 

基本的に戦争をテーマにした映画や作品は苦手で、見てる間も、見終わった後も、どうしようもなく苦しくなるから、避けてきた。

ただこの作品は、そういう人にこそ見て欲しいと思った。

 

なんてことのない家族の日常。そこに嫁姑のあれこれや、色恋の話などがユーモアたっぷりに描かれていく。一見するとのほほんとした、日常系アニメのよう。

だからこそ、より戦争の悲惨さを身近に、ダイレクトに感じられてしまう。

日常を蝕んでゆく非日常。それを受け入れて生活をしていく人々。

 

そして一番恐ろしいのが、これが完全なフィクションではない、ということ。

後半は本当に、涙が止まらなかった。

 

戦争を知らない世代はまず見た方がいいと思う。

この映画が、映画のままである為に。

 

あと、様々な方が言っていますが、主人公のすずの声優である、のんがまたハマり役だった。やわらかく純粋な、心に響く強さを持った声。彼女でなければここまで響かなかったかもしれない。

 

個人的には、『蛍の墓』よりもこちらの方が好きです。