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今際の際まで笑わせて

久間健裕のブログ

観劇備忘録:開幕ペナントレース『あしたの魔女ョー[或いはRocky Macbeth]』

観劇備忘録

2017年、初の観劇(正当な観客としての)。

前々から気になり続けていた劇団、開幕ペナントレースの舞台。

下北沢は小劇場・楽園にて。

 

※以降、ネタバレを含んだ内容となっております。

 

結論をはじめに言えば、訳が分からなかったが面白かった。

あ、これはかなりの褒め言葉です。訳の分かる面白さなんて良くある事ですし。

 

シェイクスピアの「マクベス」をベースとしていて、物語もマクベスのストーリーをなぞるように進んで行くのだけど、登場するのは全身白タイツの男達。

彼らが新劇ばりに情景・心情を語り出したかと思えば、急に現代口語調のラフな会話を話し始める。

 

演劇に限らず、現代の創作はオマージュ・サンプリングが基本体制だと思っている。

完全に新しいものというものはもう生まれることはなく、既存の◯◯と××を掛け合わせて新しいものが生み出されていく。そう、ピコ太郎は「PPAP」で現在の創作システムを端的に表したのだ。(真相は知らないが)

今回の作品もそのパターンだと思うのだが、それにしては質感があまりにも異質だった。あまりにもゆるく、くだらない、バカバカしい演出のオンパレード。文章で説明しようとしても、どのように書けばいいのか分からないものばかりで困る。

 

しかし、間違いなく演劇だからこそ出来て、演劇だからこそ面白いものばかりだった。それがKPRの、ひいては作・演出の村井雄さんの魅力なのだろう。

 

きっと、いや絶対、好き嫌い分かれるだろうけど、このパフォーマンスは一度生で観て欲しい。そんな舞台だった。