愚者、ぼんやりと月へ行く。

のらくらやってこう

観劇:Good Morning Comedy『四臓六腑』

鈴木タケシという人は、僕が知っている中でも指折りのコメディアンだ。

彼が企画するGood Morning Comedy(以下、GMC)の公演を観てきた。僕の所属するネジマキトカゲはほぼほぼコント劇団なのだが、周りで唯一同じようにコントに特化して活動しているのがGMCである。GMCは過去3回ほど見て来ている(内1回はスタッフとして関わった)が、今回は特に面白かった。その理由は明白だ。主宰でありプレイヤーである鈴木さんと、周りとのパワーバランスが均衡していたからである。 

上記した通り、鈴木さんは生粋のコメディアンである。なめらかな滑舌と落ち着いた声質、そして何より間の使い方が非常に上手い。普段から面白い事を考え、笑いを取るために生きているような人である。今までの公演は、そんな彼と周りの出演者とのレベルに差があり、彼一人だけが浮いてしまっているという状況が起きていた。コントはお互いの掛け合いによって笑いが生まれるわけで、双方のパワーバランスが釣り合っている状態が好ましい。が、今までの公演は彼がほぼ全ての笑いを生み出していた。これではバランスが悪く、彼の関わらない部分は弱いという印象だった。

 それが今回に関しては、他の出演者たちもコメディアンの素質のある方々ばかりだった為、掛け合いが上手い事展開していき、笑いも大きくなっていた印象がある。特に紅一点の小岩崎さんという方が良かった。コントに女性を混ぜると、大抵は第三者の小ボケに終始してしまう事が多いのだが、彼女はツッコミとして、しっかり場の笑いを増幅させていた。流石はコメディ劇団所属の女優さんである。地肩が違う。笑いしかない100分。至福の時間だった。今後の活動も楽しみです。