のらくら感想:映画『女ガンマン 皆殺しのメロディ』

タイトルから何とも言えない雰囲気を醸し出しているこの作品。

ブックオフの叩き売りコーナーにあったので購入してみた。

パッケージには素肌にポンチョ姿のセクシーな金髪女ガンマン。ラクエル・ウェルチという、当時「20世紀最高のグラマー」と呼ばれていた女優なんだそう。煽り文句にはこう書いてある。

「私はあなたのようなガンマンになりたい」

夫を殺し、私を犯し、家を焼かれた・・・

あの3人組を必ず殺る! 

女ガンマンの復讐劇というわけだ。僕は正直、西部劇ってのは邪道も邪道の『ワイルド・ワイルド・ウエスト』しか観たことないし(あれを西部劇と呼ぶこと自体怒られそう…)、まず本作自体が亜流なんだろうけど、とりあえず観てみる事にした。

↓ これ以降、ネタバレ含む感想 ↓

ぬーん。なんとも退屈な作品だったなぁ。

ストーリーは至極簡単で、というか煽り文句のままで、ゴロツキ三兄弟に酷い目に合わされた女が、たまたま通りかかった賞金稼ぎのガンマンに銃の扱いを教わりながら復讐の旅に出る、という話。

主人公が女であるといった部分以外に特にひねりも何もない物語で、これといって特筆するべき部分もない。ラクエル・ウェルチがセクシーってとこだけかな。

でもよぉ、あの煽り文句なら、もちろん濡れ場も期待するじゃない。でもレイプシーンはラクエル・ウェルチの顔だけしか映らずポロリもなし。その後もエロ要素はほぼなし。かなり健全な映画だったのは残念だった。

また、驚いたのはラストの展開。

師匠のガンマンも三兄弟の長男にナイフで刺され瀕死の重体となり、復讐に燃える主人公。次男、三男と着実に復讐を遂げ、遂に長男との最後の決闘。しかし隙をつかれてナイフで殺されそうになる。と、そこにどこからか銃弾が飛んできて長男のナイフに命中し、主人公は一命を取り留める。さて、この銃弾を撃ったのは誰か。ベタな展開だけど、師匠が息を吹き返して手助けしてくれたと思うじゃない。それが熱い展開じゃない。

でも現れたのは謎の黒いマントの男。

 

いや、誰!?

 

そういえば、中盤に思わせぶりな感じで出てきた黒マントの男がいたんだよ。多分こいつ後々出てくるんだろうなって感じで出てきた奴が。たぶんそいつなんだけど、でも、まったく謎なんだよこいつ。主人公とのエピソードがある訳でもないし、主人公を助ける義理も理由もよく分からない。そして最後まで素性は明かされずに映画が終わる。

調べてみたのだが、どうやらマカロニウエスタンには「黒マントのガンマン」がアイコン的存在としてあるみたいなので、それに倣ってこの男を出したのではないかと思った。じゃなければ、あまりにも唐突すぎる。伏線が伏線として成り立っていない。

バッドエンドでも難解な内容でもないのに、こんなモヤモヤだけが残る映画もなかなかないです。

 

『女ガンマン 皆殺しのメロディ』

★☆☆☆☆